明け方

歌を口ずさみながら歩いていた。

もう空も白んだ明け方。いつもの通り道。

風景は何も変わらない。

道端の猫。酔っぱらいのおじさん。たむろする若者。なぜか眩しく感じるコンビニ。

いつもの風景。

だけど、どこかキラキラして見えた。

なんだか清々しい気持ちでいつもの道を歩いていた。