Novel 花占い-はるかぜ- 「すき、きらい、すき、」 白い花びらを一枚ずつとる少女がいた。 「きらい、すき、きらい、」 まじめな顔で丁寧に花びらをとる。 「すき、き…」 最後の一枚。 “きらい”と言いかけて、少し思案する。 「きらい、すーき!」 最後の一枚をとり、花びらのなくなったものをぽーいと放り投げてしまった。 潔い風が吹き抜けた。 end. tagPlaceholderカテゴリ: コメントをお書きください コメント: 0
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